中古ノートPCで作るプログラミングステーション

5.STEAM6.IoT

1. 事前準備とシステム要件

このドキュメントでは、中古のノートパソコンにUbuntuをインストールし、インターネット経由でmicro:bitのプログラミングができる環境(STEAM教育用ステーション)をセットアップする手順を解説します。
Ubuntu Desktopを快適に動作させるために、以下のスペックを確認してください。

  • 推奨システム要件(Ubuntu 24.04.4 LTS):
    • 2 GHz デュアルコアプロセッサ以上
    • 4 GB 以上のシステムメモリ
    • 25 GB 以上のディスク空き容量
  • 準備するもの:
    • 8GB以上のUSBメモリ(中身のデータは消去されます)
    • インターネット接続環境

※古いパソコンで動作が重い場合は、より軽量な「Lubuntu」や「Xubuntu」などの公式フレーバーの使用も検討してください。

2. Ubuntuのダウンロード

別のPC(Windows等)を使用して、OSのイメージファイル(ISOファイル)を入手します。

  1. 公式サイトまたはミラーサイトへアクセス: 日本国内からは、理化学研究所 (RIKEN)山形大学 などの公式ミラーサイトを利用すると高速にダウンロードできます。
  2. ISOファイルの選択: 「Ubuntu 24.04.4 LTS (Noble Numbat)」のデスクトップ版を選択してダウンロードします。
  3. 完全性の検証(推奨): ダウンロードしたファイルが破損や改ざんを受けていないか、SHA256チェックサムを用いて確認することが推奨されます。

3. インストール用USBメモリの作成

Windows環境で、無料ツールの「Rufus」を使用して書き込みを行います。

  1. Rufusの起動とUSB挿入: USBメモリをPCに接続し、Rufusを起動します。
  2. ISOの選択: 「ブートの種類」の横にある「選択」をクリックし、ダウンロードしたUbuntuのISOファイルを選びます。
  3. 書き込み開始: その他の設定はデフォルトのまま「スタート」をクリックします。
  4. 完了: 状態が「準備完了」になったら、USBメモリを安全に取り外します。

4. Ubuntuのインストール手順

中古パソコンにUSBメモリを挿し、OSをインストールします。

  1. USBからブート: パソコンの電源を入れ、すぐに特定のキー(F12など、機種により異なる)を連打してブートメニューを出し、USBメモリを選択して起動します。
  2. インストーラーの開始: 「Try or Install Ubuntu」を選択し、言語設定で「日本語」を選びます。
  3. インストールの種類: 「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択すると、古いOS(Windows等)が消去され、クリーンな状態でインストールされます。
  4. 初期設定: ユーザー名、コンピュータ名、パスワードを設定し、インストールを完了させます。完了後、画面の指示に従い再起動します。

5. 日本語環境の最適化

Ubuntu 24.04 LTS以降、従来の「日本語Remix」版ISOは提供されなくなったため、インストール後に以下の手順で日本語環境を整えます。

  1. 端末(ターミナル)の起動: デスクトップで端末を開きます。
  2. Japanese Teamリポジトリの追加: 以下のコマンドを実行して、日本語環境用パッケージを入手できるようにします。
  3. 日本語パッケージのインストール:
    sudo apt update
    sudo apt install ubuntu-defaults-ja
    これにより、日本語入力やフォント、ZIPファイルの文字化け対策などが適用されます。

6. IoT教材のプログラミングステーションとして利用

Ubuntuは標準でFirefoxブラウザを搭載しており、micro:bitのエディターにすぐにアクセスできます。

  • プログラミング: ブラウザで「MakeCode for micro:bit」にアクセスしてプログラミングを行います。
  • 書き込み: micro:bitをUSB接続すると、UbuntuはこれをUSBドライブとして認識します。エディターからダウンロードした「.hex」ファイルを、認識されたmicro:bitのフォルダにドラッグ&ドロップするだけで、プログラムが転送されます。