
1. 事前準備とシステム要件
このドキュメントでは、中古のノートパソコンにUbuntuをインストールし、インターネット経由でmicro:bitのプログラミングができる環境(STEAM教育用ステーション)をセットアップする手順を解説します。
Ubuntu Desktopを快適に動作させるために、以下のスペックを確認してください。
- 推奨システム要件(Ubuntu 24.04.4 LTS):
- 2 GHz デュアルコアプロセッサ以上
- 4 GB 以上のシステムメモリ
- 25 GB 以上のディスク空き容量
- 準備するもの:
- 8GB以上のUSBメモリ(中身のデータは消去されます)
- インターネット接続環境
※古いパソコンで動作が重い場合は、より軽量な「Lubuntu」や「Xubuntu」などの公式フレーバーの使用も検討してください。
2. Ubuntuのダウンロード
別のPC(Windows等)を使用して、OSのイメージファイル(ISOファイル)を入手します。
- 公式サイトまたはミラーサイトへアクセス: 日本国内からは、理化学研究所 (RIKEN) や 山形大学 などの公式ミラーサイトを利用すると高速にダウンロードできます。
- ISOファイルの選択: 「Ubuntu 24.04.4 LTS (Noble Numbat)」のデスクトップ版を選択してダウンロードします。
- 完全性の検証(推奨): ダウンロードしたファイルが破損や改ざんを受けていないか、SHA256チェックサムを用いて確認することが推奨されます。
3. インストール用USBメモリの作成
Windows環境で、無料ツールの「Rufus」を使用して書き込みを行います。
- Rufusの起動とUSB挿入: USBメモリをPCに接続し、Rufusを起動します。
- ISOの選択: 「ブートの種類」の横にある「選択」をクリックし、ダウンロードしたUbuntuのISOファイルを選びます。
- 書き込み開始: その他の設定はデフォルトのまま「スタート」をクリックします。
- 完了: 状態が「準備完了」になったら、USBメモリを安全に取り外します。
4. Ubuntuのインストール手順
中古パソコンにUSBメモリを挿し、OSをインストールします。
- USBからブート: パソコンの電源を入れ、すぐに特定のキー(F12など、機種により異なる)を連打してブートメニューを出し、USBメモリを選択して起動します。
- インストーラーの開始: 「Try or Install Ubuntu」を選択し、言語設定で「日本語」を選びます。
- インストールの種類: 「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択すると、古いOS(Windows等)が消去され、クリーンな状態でインストールされます。
- 初期設定: ユーザー名、コンピュータ名、パスワードを設定し、インストールを完了させます。完了後、画面の指示に従い再起動します。
5. 日本語環境の最適化
Ubuntu 24.04 LTS以降、従来の「日本語Remix」版ISOは提供されなくなったため、インストール後に以下の手順で日本語環境を整えます。
- 端末(ターミナル)の起動: デスクトップで端末を開きます。
- Japanese Teamリポジトリの追加: 以下のコマンドを実行して、日本語環境用パッケージを入手できるようにします。
- 日本語パッケージのインストール:
これにより、日本語入力やフォント、ZIPファイルの文字化け対策などが適用されます。
6. IoT教材のプログラミングステーションとして利用
Ubuntuは標準でFirefoxブラウザを搭載しており、micro:bitのエディターにすぐにアクセスできます。
- プログラミング: ブラウザで「MakeCode for micro:bit」にアクセスしてプログラミングを行います。
- 書き込み: micro:bitをUSB接続すると、UbuntuはこれをUSBドライブとして認識します。エディターからダウンロードした「.hex」ファイルを、認識されたmicro:bitのフォルダにドラッグ&ドロップするだけで、プログラムが転送されます。


